2015-01-01から1年間の記事一覧

「予告犯」は何故素晴らしいのか。

素晴らしかった、予告犯。 大好きだ。俺はこの映画が本当に大好きだ。 「明日の予告を教えてやろう」という、文法的に怪しい日本語がキャッチーに響く予告編、生田斗真の大して迫力の無いわざとらしい犯行声明も、戸田恵梨香の警視庁エリートとは思えないヤ…

風立ちぬ、までの仮説

宮崎駿は千と千尋以降、二つ以上のコンセプトの相克という物語エンジンを捨てた。少なくとも、主人公側のコンセプトが圧勝するようになった。その結果、物語から説明とそれに伴う意味が抜け落ち、代わりに印象とディテールが異常に際立つようになった。 ナウ…